おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡 力(ながおかつとむ)です。
昨日は、2023年版「中小企業白書」 Ⅱ-4ページ「第2-1-3図ターゲットとする市場の分析を起点に経営戦略を策定した企業の、自社の経営資源の分析状況」を見ましたが、今日はⅡ-5ページ「第2-1-5図 自社の経営資源の分析有無別に見た、競合他社と比較した経営戦略の自己評価(ターゲットとする市場の分析を起点として経営戦略を策定した企業)」を見ていきます。
下図から、自社の経営資源の分析有無別に、競合他社と比較した経営戦略の自己評価を見ると、自社の経営資源の分析を行った企業は、行わなかった企業と比較して、自社の経営戦略の評価が高い傾向にある。
次に、ターゲットとする市場の分析有無別に、競合他社と比較した経営戦略の自己評価を見ると、ターゲットとする市場の分析を行った企業は、行わなかった企業と比較して、自社の経営戦略の評価が高い傾向にある。
この結果について白書は、ターゲットとする市場の分析と自社の経営資源の分析のいずれを起点に経営戦略を策定した場合においても、ターゲットとする市場と自社の経営資源の両方を分析することが、優れた経営戦略の策定につながっている可能性が考えられる、とあります。
自社の経営戦略を高く評価されている経営者がいるのだろうか。こう考えるくらい、そのような経営者は少ないのではないでしょうか。
経営戦略がいかに秀逸であっても、実際に、それが思惑通りに機能するとは限らないことを知っているからではないだろうか。
また、経営者は経営戦略を臨機応変に修正していくことが前提であることを悟っているからではないだろうか。
この結果からいろいろと想像してしまうが、それでも、経営戦略は経営者の拠り所である。じっくり時間をかけて構築したい!
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