おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡 力(ながおかつとむ)です。
昨日は、2023年版「中小企業白書」 Ⅱ-270ページ「第2-3-10図 業種別に見た、直近1年間の各コストの変動に対する価格転嫁の状況」を見ましたが、今日はⅡ-271ページ「第2-3-11図 販売先との取引価格や単価の交渉機会の有無別に見た、コスト全般の変動に対する価格転嫁の状況」を見ていきます。
下図から、取引価格や単価の交渉機会の有無別に、コスト全般の変動に対する価格転嫁の状況について見ると、販売先との交渉機会が設けられていない企業では、「価格転嫁できなかった」とする割合が6割超と高い。
この結果について白書は、価格転嫁に向けては、販売先との交渉の機会を設けることが重要である、とあります。
下請の立場から価格交渉を持ちかけるのは難しいということを、この結果が示しているような気がします。
この結果から思い出すのは、稲森氏の代表的な言葉である「利他の精神」です。
自分を犠牲にしてでも、他人の利益に貢献する。分かっていても、なかなか、ここには至れないのが人間であり、経営者ではないでしょうか。
こういう経営者としての原点を思い出させてくれるのも、白書を読む理由の一つと、改めて、感じています!
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