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経営者が嫌がるようなことをあえて迫る

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 おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡 力(ながおかつとむ)です。

 昨日は、2022年版「中小企業白書」 「第3章 共通基盤としての取引適正化とデジタル化、経営力再構築伴走支援」 Ⅱ-382ページ「第2-3-92図 経営力再構築伴走支援モデルに重要な「対話」の構成要素と効果」を見ました。

 今日は、Ⅱ-383ページ「第2-2-152図 借入金の過剰感(再掲)」を見ます。

下図について白書は、債務の過剰感があり、経営が厳しい中小企業、小規模事業者にとっては、目先の債務をどう返済するかが中心的な経営課題であり(第2-2-152図(再掲))、時間をかけて経営者の腹落ちを促したり、緻密な課題設定支援を行ったりしている余裕はない場合が多い、とあります。

白書には、こうした企業、事業者に必要な支援は、返済原資を得るための速やかな収益力改善支援、事業再生支援、場合によっては廃業を促し、円滑な廃業を支援しつつ、経営者の再チャレンジを促すことである。

必要に応じて、経営者が嫌がるようなことをあえて迫る厳しい姿勢も重要となる。また、目先の危機を乗り越えるため、資金繰り支援等の課題解決支援策をまずは早急に利用するような割り切りも必要である。

したがって、経営者の腹落ちを促すことで企業の潜在力を引き出すこと、経営課題の設定への支援に力点を置く「経営力再構築伴走支援モデル」は、経営が危機に陥っていて、対策を講ずることが待ったなしの状況にある企業、事業者に向くモデルではなく、比較的健全に経営が行われていて、事業の成長、持続的発展を目指している企業、事業者や経営改善が必要ではあるが一定の時間をかける余裕がある段階にある企業、事業者を対象とすることが適当なモデルといえる、とあります。

自分が指摘を受けるのがイヤですし、なによりも、経営者は自社の状況を一番よく分かっている。

ですが、必要に応じて、経営者が嫌がるようなことをあえて迫る厳しい姿勢も重要です。

「経営力再構築伴走支援モデル」というのがあったのですね。苦境にあえぐ中小企業の取組を支援しているのでしょうか?

このあと、コラムでその具体的な取組が確認することができるので、読んでいきたいと思います。

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