おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡 力(ながおかつとむ)です。
昨日は2021年版「中小企業白書」の160ページ「第 2-1-1図 財務基盤と経営戦略」を見ましたが、今日は162ページ「第 2-1-2図 資金調達構造の変遷」を見ます。
下図から企業規模別に1社当たりの総資産の金額と、総資産に占める自己資本の割合(自己資本比率)及び借入金の割合(借入金依存度)の推移について見ると、中規模企業の自己資本比率は、1998 年度を底に上昇傾向にあり、2019 年度時点では 42.8%と、大企業の 44.8%とほぼ同水準となっていることが分かります。
一方、小規模企業の自己資本比率は、2010 年代に入ってから上昇傾向にあるものの、2019 年度時点で 17.1%と依然として低い水準にある。
この結果について白書は、これに相対する形で、中規模企業では借入金依存度が低下傾向にあり、2019 年度時点では 34.0%と、大企業の 30.8%とほぼ同水準となっている。
小規模企業の借入金依存度については、比較的高い水準で推移しており、2019 年度時点で 60.1%となっている。
中規模企業では、過去 20 年にわたり、借入金への依存度を下げて、財務面の安全性の改善を遂げてきたことが分かる、とあります。
小規模事業者が借入金に対する意識が低いのは、運転資金の都合でやむを得ないのかもしれませんが、意識改革が必要と言えますね!!
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